LINEスタンプは宣伝で売れるようになるか? 最も効果的な宣伝方法とは?
- 2015/9/10
- IT・デザイン, SNS
- LINE, LINEクリエイターズスタンプ
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こんにちは、中村です。
LINEクリエイターズスタンプのサービスが始まってから1年と数ヶ月。
そろそろユーザーも飽きてきたのか、最近はほとんど話題にならなくなりました。
ランキングもここ最近は大きな変動がありません。
それでもやはり上位の売上はすごいようで、「毎月高級車が買える」「同年代の平均的な給料の3倍」くらいの分配金を受け取っているクリエイターもいるようです。
売れっ子クリエイターの固定化が進み、売れないクリエイターにはますます厳しい市場になってきた感じがしますね。
でも、だからといってチャンスがないわけではありません。
高級車まではいかなくても、ランキングで500位~2,000位くらいをキープできるスタンプがいくつかあれば、ちょっとしたアルバイト並みに稼ぐことができます。
もっとも、17万弱ものスタンプが登録されているので(2015年9月10日現在)、500位~2,000位をキープするのも至難の業だと思いますが。
では、どうやって固定化された売れっ子たちの中に割り込んでいけばいいのでしょう?
ひとつは、独創的なアイデアで、クオリティの高いスタンプを作ること。
これが大前提です。
当たり前ですけど、ネタも絵もクオリティが高くないと売れません。
毎月の分配金が1,000円にも満たない人は、100%ここが原因です。
これについては、以前詳しく書いたので、そちらをご覧ください。
スタンプ制作で絶対に失敗しないための8か条:LINEクリエイターズスタンプ
そして、ふたつ目は宣伝による拡散です。
たくさんの人の目に触れれば、当然売れやすくなります。
もちろん、ある程度のクオリティがあることが前提です。
私の勝手な憶測ですが、1,000位以内を1ヶ月以上キープできるくらいの実力があれば、きっかけ次第で50位以内くらいには入れると思います。
逆に、初月の売上が1,000円に満たないレベルのスタンプは、いくら人目に触れたところで売れることはありません。
では、どのような宣伝を行えば、たくさんの人に見てもらえるでしょうか。
1. SNSによる宣伝
もう散々あちこちで書きつくされていますが、基本はこれでしょうね。
Twitter、Facebook、LINEのタイムライン等々。
友だちの数が多いことが前提になりますけどね。
Twitterだと、質の高いフォロワーの数。それも「○○画像まとめ」「○○相互フォロー100%」「バイナリーオプションで稼いでます♪」「パソコン1台で南の島で仕事してます!」みたいなフォロワーではなく、一般人のフォロワーですね。
実際のところ、Twitterによる宣伝は、余程熱烈なファンでもついていない限りは、ほとんど効果ないと思います。
しかし、FacebookやLINEなら、義理でも買ってくれる人が結構いますよね。
そういう人たちが、たとえば50人いたとしたら、それだけで結構ランキング的に有利になります。
50人が発売から1日以内に買ってくれれば、初日の売上は1,500円程度でしょうか。
そうすると、総合ランキングで1,000位前後になると思います。
総合ランキング的には上位とは言えませんが、カテゴリー別ランキングだと意外と100位以内に入ったりします。このくらいなら、十分人目に触れる可能性がありますよね。
また、ある程度売れると、そこからさらに拡散する可能性も出てきます。
これについては、以下の記事に詳しく書きました。
LINE:送られてきたスタンプを買う確率は? 送受信数から購入率を考える
基本といえば、スタンプ宣伝サイトへの登録も基本ですが、宣伝効果としてはほぼゼロです。
クリエイターしか見ないので。
2. 広告を出す
人目に触れるといえばこれ。
ただ、費用対効果を考えると、現実味は薄いです。
もしやるなら数十万円の予算を組まないと、目に見える効果は出ないでしょうね。
広告と似た方法に、自買いによる無差別プレゼントがあります。
こちらは数万円でとりあえずランキングだけは上げることができます。
たまに50~100位くらいに一瞬入ったのち、速やかに退場していくスタンプを見かけますが、おそらくこれでしょうね。
3万円くらいあれば、一瞬ならそのくらいにランクイン可能です。
もっとも、3万円分といえばおよそ1,000個なので、配るだけでも大変ですが。
費用はともかく、人数的に考えると個人では難しいかもしれませんね。
3. メディアへの掲載
一番効果があるのがこれ。
自分でコントロールできませんが、その効果は絶大です。
先日、中村作のスタンプ「柴ドリル」が某まとめサイトに掲載され、一時的に売上が爆発しました。
前日比にして、約930%の伸び。
売上爆発は3日目にピークを迎え(掲載前日比およそ1,000%)、その後急速に落ちていきましたが、それでも掲載から1週間後でも、以前の2~3倍の売上が続いています。
どうでもいい話ですが、「柴ドリル」は一番苦労したスタンプなので(猫派だから)、報われて良かったです。
「意識高い系になれるスタンプ」に至ってはもっと顕著で、週間アスキーに掲載された翌日には、その売上は掲載前日比でおよそ95,000%(950倍)になりました。
掲載前日の売上がゼロに近い数字だったとはいえ、この伸びには驚きましたね。
とはいえ、メディアに取り上げられるかどうかは運です。99%、運。
でも、取り上げられやすいものってあると思うんですよ。
たとえば、「意識高い系になれるスタンプ」は、ITに携わる人の共感を得やすい内容でした。
意識高い系って、良くも悪くもIT業界にたくさんいますからね。
だから、週間アスキーの記者さんの目に留まったのだと思います。
「柴ドリル」については、ネットで最初に話題になったときに「これは流行る」と直感しました。
実際には、「流行る」というよりは「定番化した」感じですね。
いずれにせよ、ジャンルとして一定の地位を確立したわけです。
そして、ニッチなジャンルで競合はなし。ネタとしての需要もある。
つまり、掲載は運ですが、掲載されるだけの下地は十分あったわけです。
まとめサイトに掲載される以前にも、何度か小規模なスタンプ紹介サイトに掲載されていましたし。
「99%」と書いたのはそのためです。
まあ、99.9%くらい運かもしれません。
でも100%ではないです。
当然ですが、掲載されるスタンプには掲載されるだけの理由があります。
ヒット作を研究するのもいいですが「どういうスタンプが紹介されやすいのか」を研究してみるのも、ひとつの手だと思います。
そうすると、掲載には至らなくても、面白いスタンプにつながっていくはずです。
今回のテーマからは外れますが、結局のところ、宣伝以前に面白いスタンプを目指すことが重要なのです。
まとめ
いかがでしょうか。
まとめると、
- ネタ・クオリティともに質が低いスタンプは宣伝をしても無駄
- お手軽なのはSNS。ただし友だちがたくさんいないと無意味
- 手間と費用を惜しまないのなら、自買いによる大量拡散で順位を上げることは可能。ただし、その後速やかに退場する可能性が大
- メディアへの掲載は99%運。だが下地を作ることは可能。掲載されれば効果絶大
といったところでしょうか。
よく言われていることですが、本当に魅力のあるスタンプは、何もしなくても売れます。これは間違いありません。
特にアプリに新着やカテゴリーが実装されて以降は、その傾向が顕著です。
以前よりも人目に触れやすくなりましたし、一日の承認数が少なくなったので、数に流されることもほとんどありません。
(まれに1日の新着数が700件を超えることもあるので、そういう場合には、運が悪いと売れる前に埋もれることもあるかもしれませんが)
つまり、もしスタンプが売れないのだとしたら、それは宣伝以前に「そのスタンプに万人を引きつけるだけの魅力がなかった」ということです。
しかし「万人を引きつける魅力があるとまではいかないが、一定の評価は得られているつもり」くらいのクリエイターならば、戦略次第で逆転のチャンスはあります。
自分はもっと売れるハズだ!と信じてやまない人は、ぜひ挑戦してみてください。
どんな人を対象に、どのように展開していきたいか等をしっかり考えていけば、どういう宣伝がいいのか、どうすれば注目されそうか、そして、そのためにはどんなスタンプを作ればいいのかが見えてくるかもしれません。
宣伝をテーマに書きましたが、結局のところ「いいスタンプを作ることが大事」ということに収束してしまいました。
自分はもっと売れるハズだ!と信じてやまない人も、まずは過去のスタンプを見直すことから始めてみるといいかもしれませんね。
以上、中村でした。
2015年9月10日
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