審査期間・売れ筋・売上…1年で何が変わった?:LINEクリエイターズスタンプ

審査期間・売れ筋・売上…1年で何が変わった?:LINEクリエイターズスタンプ

こんにちは、中村です。

2014年5月8日に開始されたLINEクリエイターズスタンプ。

間もなく1年ですが、スタンプクリエイターの皆さん、売れ行きはいかがでしょうか?

おそらくほとんどの人は売れていないことでしょう。
それについては以前にも記事にしたことがあります。

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「lineスタンプ 売れない」のキーワードで当ブログにたどり着く方もちょくちょくいらっしゃいます。切ないですね。

そんなわけで、今回はサービス開始から1年で何が変わったのか、今後はどうなるのかについて、少しまとめてみたいと思います。

 

 

1. 売上 – まだ儲かる?

やはりもっとも気になるのがこれ。
昨年の夏~秋にかけてマスコミが儲かる儲かると騒いでいましたよね。
確かに一発当たれば儲かります。それは今も同じ。

しかしまあ、儲からないですね。

前に書いた記事の通りなんですが、状況はさらに厳しくなっています。

前回の記事(2014年11月17日)の時点で、クリエイターズスタンプの総数は約28,000。
対して、2015年4月30日現在の総数はおよそ96,000。
この5ヶ月ほどで68,000も増えています。

しかしながら、その中で「売れている」と言えるのはせいぜい上位1,000程度。総数を10万と考えると、わずか0.01%。
その中で「労力に見合う対価を得られている」と言えるのはおそらく上位500くらい。
そして、ちゃんと「儲かっている」のは上位100位以内だけです。0.001%。

相当厳しい戦いであることがわかりますよね。

さらに、2015年2月以降申請分より、売上の分配金額が50%→35%に変更されました。
審査にかかる経費がかさみすぎたんでしょうか。
理由はどうあれ、スタンプクリエイターにとっては厳しいお話です。

クリエイターズスタンプで儲けるのは至難の業。
単純にお金が欲しいだけなら、バイトでもしましょう。

 

2. 審査期間 – 相変わらず遅いの?

結論を先に書くと、審査は速くなっています。

審査の遅さはスタンプクリエイターの間でも一番の問題と言われてきました。
販売されなければ、売れるも売れないもないですからね。
中には10ヶ月近く待たされた人もいるようです。

そもそもなぜ審査が遅いのか。
著作権関係の調査に手間がかかることも一因ですが、やはり申請が多すぎるのが最大の原因でしょう。
特に去年の8月~10月にかけて申請が殺到しました。
テレビで連日のように儲かる儲かる言ってましたからね。
そんなわけで、審査は大渋滞。
8月以降に申請されたスタンプのほとんどが、5ヶ月以上待たされる事態となりました。

しかし、審査速度は改善に向かっています。
最近の審査期間の平均は3ヶ月程度。
承認数が申請数を大幅に上回っているので、さらに改善が進むことでしょう。

4月30日現在で承認が報告されているのは、スタンプID18,000~19,000。1月末頃に申請された分だと思われます。
1月には分配金額減額前の申請ラッシュがありましたが、その分の承認もそろそろ終わりそうです。

2月以降は申請のペースが少し落ち着き、1ヶ月で1万程度になりました。
対して現在の承認ペースは、1ヶ月で30,000程度。
このままのペースが続けば、7月前後には承認が申請に追いつきます。
そうなると、審査のさらなる円滑化が期待できそうですね。

 

3. 売れ筋の傾向の変化 – 何を作れば売れる?

何を作れば・どうすれば売れるのか。
それはこちらが聞きたいです(笑)

とはいえ、いくつか断言できることはあります。
ただ、ちょっと長くなりそうなんで、次回に回しましょう。

今回は簡単に売れ筋の傾向の変化だけ。

ざっくり言うと、現在の売れ筋は

ゆるかわいい+ネタ・シュール>ゆるかわいい+日常>ネタ・シュール>>>ニッチ系>>>>かわいい>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>その他

みたいな感じでしょうか。

クリエイターズスタンプ開始当初もっとも話題になったのは、「LINEに特化した日常会話系」でした。
森もり子さんの「もっと私にかまってよ!」がその代表でしょう。
むしろ、森もり子さんがクリエイターズスタンプの「ネタの基盤」を作ったといっても過言ではないと思います。
私も「かわいいねこ」の制作に当たって、影響を受けた部分が大いにあります。

しかし、現在はもう飽和状態。
定番だった「Yes No」「既読だけど」「壁からじっと見つめる」等のネタが入ったスタンプは売れません。
みんな持ってますからね。

現在の売れ筋No.1は「ゆるかわいい+ネタ・シュール」
それも、おっさんが感じる「ゆるかわ」ではなく、女子中高生が感じる「ゆるかわ」です。
難しいですね!

4月30日現在のランキングから例を出すと・・・
ゆるかわシュール:「目ヂカラ☆にゃんこ」「ちゃんねこ再び
ゆるかわネタ:「まおう」「真・面倒だがトリあえず返信
ゆるかわ日常:「あなたなら使いこなせるわ2」「ずれてるカラー!!
ネタ・シュール:「うざ顔対応」「ノスタルジックピープル
こんな感じですかね。
この系統だけで、上位のほとんどを占めています。

もう少し下に行くと、何かに特化したスタンプや特定の層を狙い撃ちしたニッチ系が現れます。
かわいいだけのスタンプは軒並み1,000位以下。かわいい系で勝負するには、すでにかなり厳しい状況です。
これから作る方は、かわいいだけのスタンプは避けた方が無難でしょう。

あともうひとつ。
初期に話題になっていた「らくがきシュール系」
これはほぼ100%売れません。
詳細は次回に回しますが、今後もこのジャンルが浮上することはないでしょう。
どこかで取り上げられる等で単発的に売れることはあるかもしれないですけどね。
ジャンルとしては完全に終了したと言っていいでしょう。

 

4. 今後の動向は?

昨年末の公式発表では・・・
・カテゴリ機能の追加(2015年春頃)
・審査スピードの改善(2015年2月前後)
・分配金の引き下げ(2015年2月)
とのことでした。

このうち、分配金の引き下げと審査スピードの改善はすでに実現されています。引き下げは実現しなくて良かったんですがね。
残るはカテゴリ機能の追加。アナウンス通りなら、そろそろ実装されるはずです。
カテゴリ機能が実装されれば、多少は売上に変化も出てくるかもしれませんね。
期待して待ちましょう。

また、先に述べたように、間もなく承認ペースが申請ペースに追いつきます。
最近は1日におよそ1,000個のスタンプがリリースされています。以前の2~3倍以上のペースです。
何ヶ月も承認待ちしていたクリエイターにとってはありがたい話ですが、反面、せっかくリリースしたスタンプがあっという間に流されてしまうというデメリットがあります。
たとえ今承認されたとしても、リリースラッシュが去るまで販売しないという作戦もありかも知れませんね。

 

まとめ

誰もが気軽に参加できるLINEクリエイターズスタンプ。
この1年で市場の状況は大きく変化しました。
これから参入して利益を出すのは相当難しいです。
しかしながら、参入したところでこれといった不利益もありません。
「センスに自信がある」「手間を惜しまない」「売れなくても自分の作ったスタンプを使えるのならそれだけで嬉しい」という方は、参加してみてはいかがでしょうか?

次回は、「スタンプ制作で絶対に失敗しないための8か条」をお届けいたします。

以上、中村でした!

2015年4月30日

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