炭鉱の町として大正から昭和にかけて栄えた芦別市。
町の産業を支えた芦別鉄道はかなり昔に廃止となりましたが、その痕跡は駅構内や炭山川橋梁などで見ることができます。
芦別駅
芦別駅は1913年(大正12年)に下芦別駅として開業。
芦別駅の名称になったのは1946年(昭和21年)。
2016年にはみどりの窓口がなくなり、芦別市が業務を行う簡易委託駅となりました。
月~土曜の7時~18時のみ窓口が営業しており、それ以外の時間は無人状態です。
駅舎内はこんな感じ。
この日は日曜の夕方でしたが、ホームには電車待ちの人が10人以上いました。
さすがに市の中心駅なので利用客も結構いますね。
「改札口」のフォントが格好いい。
ホームに出ます。
ちょうど列車がやってきて、ホームは無人に。
跨線橋を上ります。
木造のレトロな雰囲気。
屋根を支える鉄骨。
跨線橋から見える駅の風景。
こちらは富良野方面。
赤平・滝川方面には歩道橋が架かっています。
向かい側のホームから。
こちら側には使われていない線路が。
この線路の向こうには、かつて旧三井芦別鉄道のホームがありました。
謎の台。なんだろうこれ。
駅を出て歩道橋に上ってみます。
歩道橋にしてはやけに頑丈なつくりです。
使われていない線路。
右側の草が生い茂っているところが旧芦別鉄道があった場所。
中央の線路の右側に芦別鉄道の線路が、そのまた右側にホームといった感じです。
中央の線路は現在は使用していないようですが、芦別鉄道のものではないようです。
反対側。
右側に見えている建物は鉄道関連施設だと思いますが詳細は不明。
芦別駅前の謎のモニュメント。
道民なら知っている人もいるかと思いますが、かつてこの上には五重塔がありました。↓
出典:投稿者(利用者:ゆりのき橋)が撮影 Wikipedia 芦別駅より 【CC 表示 3.0】
“かつては”と書いてますが、解体されたのはこの日のわずか10日前!
タイミングが悪い!
「北の京・芦別」を思わせるものもどんどん減っていきますね。
旧三井芦別鉄道炭山川橋梁
芦別にはかつて旧三井芦別鉄道が通っていました。
開業は1940年(昭和15年)。石炭輸送を目的として造られました。
その後、1949年(昭和24年)に地方鉄道として開業。
1972年(昭和47年)に沿線の人口減少とバスの開通により旅客部門が廃止、1989年(平成元年)には全面廃止となりました。
設備の大部分は撤去されましたが、芦別川に合流する炭山川に橋梁と車両が保存されています。
橋の上に車両が展示されているのはかなり珍しいのではないでしょうか。
あまり知られていないですが、なかなかフォトジェニックなスポットです。
炭山川橋から下を見ると、何かの設備の跡が。
こちらの橋は入口が封鎖されていました。
芦別川です。
紅葉の時期にはまだ早かったですが、10月半ばころにはかなりキレイでしょうね。
おわりに
芦別といえば、かつては北の京としてTVCMもたくさん流れていました。
北の京を自称しなくなってからはB級スポット的な人気もありましたが、五重塔の解体をはじめ、それもどんどん減ってきているようです。
とはいえ、炭山川橋梁のようなスポットもあるし、カナディアンワールド公園も良いところです。
まだまだ楽しめるスポットはありそうですね。
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