こんにちは、中村です。
北海道産業遺産シリーズ。
今回は三菱美唄炭鉱の遺構と我路の町周辺をご紹介いたします。
※写真の撮影時期はまちまちです。
美唄には3つの炭鉱があります。
北菱産業埠頭美唄炭鉱、三井美唄炭鉱、そして三菱美唄炭鉱。
このうち、三井は1963年に、三菱は1973年に閉山となりました。
北菱産業埠頭美唄炭鉱は現役です。三井美唄炭鉱は露天掘りとして復活予定です。
北海道産業遺産シリーズ一覧▼
1. 三菱美唄炭鉱
旧三菱美唄炭鉱は美唄の東にあります。
今はほとんど山しかありませんが、かつては大きな町がありました。
道道135号「美唄-富良野線」を進みます。ちなみに富良野には通じていません。
このあたりは現在「炭鉱メモリアル森林公園」として整備されています。
ただ、夏に行くとアブがすごいです。
外に出て、虫除けスプレーをかけるより先にアブに刺されました。
訪れる際には、肌の露出しない服装と虫除けスプレー必須です。
周辺の橋はことごとく崩れかけている。(橋自体は立入り禁止になっていない)
2. 我路の町
かつて炭鉱都市として栄えた我路の町。
今では住んでいる人もまばらになり、あちらこちらに廃墟が立ち並びます。
「一時閉鎖中」の我路郵便局。一時っていつまでだろう。ポストは稼働中。
ここは心霊スポットとしてもかなり有名です。
小雨の降る秋の夕方にひとりで行ったんですが、特に何も起きませんでした。
1階は水没。仕方がないので外から撮影。※立ち入りには許可が必要です。
3. 旧美唄鉄道東明駅
三菱鉱業美唄鉄道線は三菱美唄炭鉱閉山の前年、1972年に廃止になりました。
旧東明駅には、駅舎とホーム跡、そして機関車の車両が残されています。
駅舎は入ることができませんが、機関車は内部を見学することができます。
全景を撮るのを忘れたので、内部だけご紹介します。
機関車には階段が備え付けられていますが、夏に行くと蜘蛛の巣がすごいです。
拾った木の枝で蜘蛛の巣を除去してから入りました。
蜘蛛の巣もそんじゃそこらの蜘蛛の巣とは違い、やたらと頑丈でした。
蜘蛛の糸っていうか、蜘蛛の紐の域だよアレ。山、恐るべし。
美唄鉄道跡の一部はサイクリングロードとして整備されていますが、いつ行ってもこんな感じ↓です。何度訪れても完走できません。
4. その他
ふるさとの見える丘展望台。美唄の町を一望できます。この間まで熊出没で閉鎖されていましたけど。
まとめ
いかがでしょうか。
かつてあった炭鉱都市は今は森となり、辛うじて残った我路の町も、少しずつ自然に帰りつつあります。
市民バスのアートな椅子がなくなったように、今ある橋や建物も、数年後には消えてしまっているかもしれません。
気になる方はすぐにでも行った方がいいかもしれませんね。熊が怖いですけどね。
以上、中村でした。
2015年7月23日