深川市にある「向陽館」は平成5年に閉校した向陽小学校の校舎を利用した美術館。
展示されている絵画は、深川市在住の画家・高橋要さんの作品。
その作風は、静物画や風景画から想像の世界まで多岐にわたり、中でも体育館で制作している巨大絵画は圧巻の一言。
奥へ進むに連れ、高橋要氏の想像力の世界にどんどん引き込まれていきます。
外観。木造校舎がそのまま利用されています。
撮影禁止とありますが、受付で聞いてみたところ撮影・ブログ掲載ともにOKとのことでした。
写真を撮りたい場合は確認してみてください。
最初の方は静物画や風景画がメイン。
とにかくリアルです。
新聞の文字まで細かく描き込まれています。
抽象画的な作品も。
写真では伝わりませんが、かなり荒々しいタッチで描かれているため、表面に起伏があり、光の加減で印象が少し違ったりして面白いです。
標本。片方が本物でもう片方が絵画。
ガラスケースがなければどちらが本物かわかりません。
動き出しそうなクワガタ。
近づいてみると…
クワガタの影で子どもたちが遊んでいます。
クワガタがあまりにも「生きている」感じがするせいか、子どもたちの視点から見上げたクワガタの様子まで想像できそうです。
そしてこのあたりからどんどん想像の世界が広がっていきます。
巨大な魚とひしめく不思議な生物たち。
写真だと迫力が伝わらないのが本当に残念。
真っ暗な深海で謎の巨大生物に出くわしたときのような怖さというか迫力があります。
出くわしたことないですけど。
そして体育館を埋め尽くす巨大絵画。
眼の前に広がる想像の世界にただただ圧倒されます。
そしてよく見ると、
完成は2029年!
なんと30年がかりで描いているそうです。
作品自体に圧巻されますが、その制作期間にも圧巻されます。
制作中なので、画材がたくさんありました。
おわりに
静物画や風景画から不思議な想像の世界まで、さまざまな作品を見ることができる向陽館。
中でも想像の世界を描いた作品群がすごい。
絶対に見ることのできない深宇宙の惑星の海、あるいは何億年も未来の地球、そういったものを想像したときに感じる憧れや恐怖と同じものが、これらの作品に詰まっていると感じました。
今回紹介した作品はほんの一部です。
まだまだすごい作品はたくさんあるし、何より写真では作品の良さが伝わらないので、ぜひ現地に足を伸ばしてみてください。
ぬくもりの里芸術文化交流施設「向陽館」
入館:無料
休館日:毎週月曜日(祝日の場合は次の平日休館)、冬季間(11月から翌年4月まで)
開館時間:午前10時から午後4時(最終入館時間は午後3時30分)