三笠市にある「ミカサ・モダンアートミュージアム」は、平成10年に閉校した旧幌内中学校を利用した美術館。
芸術家によるアート作品の他、市民によるアート作品なども展示されています。
また、施設の一部は芸術家のアトリエとしても利用されています。
入館料:無料
開館時間:午前9時~午後5時まで
休館日:毎週月曜日(祝日の場合は翌日)、国民の祝日の翌日、冬期休館10月16日~4月15日まで
三笠市ホームページより
▲場所はここ。
周辺には三笠鉄道記念館や旧幌内炭鉱変電所、クロフォード公園などがあります。
入ると石炭の塔がお出迎え。
鬼がやってきて崩しそう。
玄関の左手に受付らしきものがありますが、人はいませんでした。
記帳の用紙があったので、名前と住所を記入。
内部は全体的に薄暗いです。
節電中なので暗かったら電気つけてください的な貼り紙がありました。
ただ、個人的には照明をつけない方が好きです。特に一人で行くなら。
暗く森閑とした廃校の中を一人で歩くのはなかなかいいものですよ。
教室や職員室の跡に、さまざまなアート作品が展示されています。
絵画や彫刻、写真など、ジャンルはさまざま。
直感的に理解できるものから、これはなんだろう・・・?といったものまで、多種多様な作品が展示されています。
体育館では、三笠市出身の芸術家・川俣正氏の作品が展示されています。
視点を変えてみると、また違ったものが見えてきます。
アートの楽しみ方はさまざまですが、あまり小難しいことを考えず、いろいろ試してみると面白い発見があったりしますね。
教室という空間そのものを利用した作品も。
全体的に、アート作品の展示場というよりは、この美術館自体がアート作品のように感じられます。
楽しみ方は、アート作品の鑑賞だけではありません。
“廃校”としても魅力的です。
比較的新しく管理も行き届いているせいか、学校だった頃の空気がまだハッキリと残っていました。
教室ごとに違う空気の匂い、覚えているでしょうか?
ここに来ると、そういった学校の小さな記憶が鮮明に甦ります。
中には入れない教室もあります。
(単純に使っていないか、アトリエとして使用されている等)
そういった教室も、廊下から見学できたりします。
窓から差し込む光と薄暗い校舎内の対比が美しいです。
本当に、この美術館自体がアート作品のように感じられます。
校庭だった場所には草が伸び放題でした。
鉄棒が埋もれています。
いかがでしょうか。
美術館としても面白いし、廃校としても楽しめます。
記帳用紙を見る限り、休日でもあまり来訪者はいないようです。
こんないいところなのにもったいない。興味のある方、ぜひ行ってみてください。
ところで、入ってから出るまで、一度も人に会いませんでしたが、職員の方いるんですよね?
人には会わないものの、ずっと人の気配(物音や足音など)があったので。
職員の方、いますよね・・・?
アルテピアッツァ美唄は美唄出身の彫刻家・安田侃氏が小学校の跡地に開設した美術館。自然と木造校舎とアートの調和が取れた空間は、ただ歩いているだけでも気持ちよく、アートに興味のない人にもおすすめです。