Photoshopで写真を水彩画風に加工します。
フィルターだけで変換すると、いかにも写真加工って感じですよね。
今回はなるべく自然な仕上がりになるようにしてみました。
作業に使用した画像サイズは5815×3877です。
サイズによって設定数値が変わりますので、適宜変更してください。
1. ベースを作る
今回は
・露光量は高く(明るく)
・淡い感じにしたいので明瞭度は低く
・色のメリハリをつけるために、彩度とかすみの除去を高く
という具合で設定しました。
ぼかし(表面)で細かいディテールを潰します。
処理が終わったら、次のステップへ行く前に、このレイヤーを2つ複製します。
2. 輪郭線の作成(複製レイヤー1)
このレイヤーはあとで使うので、非表示にしておきます。
3. 水彩風の質感を作成する(複製レイヤー2)
新規レイヤーを作成 > フィルター > 描画 > 雲模様 1
新規レイヤーの描画モードを「オーバーレイ」に設定し、複製レイヤー2の上に配置
2つのレイヤーをグループ化または結合し、不透明度「50%」に設定
グループ化(または結合)したレイヤーとベースのレイヤーを結合 > フィルター > フィルターギャラリー > アーティスティック > 水彩画
4. 仕上げ
このレイヤーを複製(複製レイヤー3)します。
複製レイヤー3 > フィルター > ぼかし > ぼかし(ガウス)
複製レイヤー3の描画モードを「スクリーン」に、不透明度「30%」に設定し、元レイヤーの上に配置
非表示にしてあった輪郭レイヤーの描画モードを「乗算」に、不透明度「20%」に設定
これでほぼ完成。
最初に提示した完成イメージにする場合は次のステップへ。
5. もうひと手間!
今回はマスクで消しました。消しゴムでもいいです。
ブラシの不透明度「50%」、流量「50%」くらいで適当に消します。
輪郭線を、塗りよりも外側に残しておく(色の塗られていない部分があるイメージ)と良い感じになると思います。
それっぽいサインを書いて完成。余白を多めにとるとさらにそれっぽいかも。
以上、中村でした。