札幌南区、定山渓温泉に近い国道230号線を走っていると見える切り立った岩山「観音岩山」。
山頂の岩が8本の剣のように見えることから「八剣山」の名で知られています。
標高498mと低山ながら、林道・岩・崖と変化に富んだ地形と山頂の大パノラマから、登山愛好家にとても人気があります。
初心者でも1時間程度で登れる上、他の低山ではなかなか味わえない登山体験ができるのでお勧めです。
ただし、危険個所も多く、登山の際にはしっかりとした準備が必要です。(度々滑落事故が起きています!)
特に靴はスニーカーではなく、トレッキングシューズを履くことをお勧めします。
また、ロープ伝いに上る箇所も多いですが、ロープは100%安全ではないので、あくまで補助として使用してください。
(ロープが切れたことによる滑落事故も起きています)
アクセスと駐車場
登山口:中央口、南口、西口
駐車場:中央口・南口は有り、西口は無し
中央口の場合、八剣山果樹園の駐車場とトイレを利用することができます。(イベント等で利用できないこともあるそうです)
初めて八剣山に登る人や初心者は中央口が良いと思います。
登山口~林道
八剣山果樹園のブランコの横に案内の看板があります。
中央登登山口。
転落・滑落・道迷いの注意を促す看板と、蜂に注意の看板がありました。
看板の通り、山頂付近に蜂がたくさんいたので刺されないよう注意してください。
入口から15~20分ほどは林道が続きます。
ところどころ急坂もあります。
下りでは結構滑るので注意。
南口との合流地点。
西口との合流地点は山頂付近です。
岩場と崖とロープの道
15分~20分ほど登ると、道に岩が現れます。
すぐ横は崖。
木があるので万が一落ちても途中で止まると思いますが、運が良くても骨折くらいはしそうです。
山頂に向かうに連れ、どんどん険しくなる道。
岩壁が迫る細い登山道。右は崖。
ロープ伝いに岩を登ります。右は崖。
もう登山道というか崖。
山頂近くに来ると両側崖です。
すごい景色。
右手前のトンガリが山頂です。
山頂から望む360度の大パノラマ!そして崖
山頂に到着!
ゆっくり登って1時間弱でした。
ちなみに山頂はたぶんここ。
麓からでも双眼鏡や望遠レンズを使えば登山者の姿を見ることができます。
(真ん中に見える白い点が人です。)
山頂からの眺望はまさに360度の大パノラマ。
南区の街並み。
定山渓方面。
すごい抉れた山。
左側がスキー場・リュージュ競技場の「Fu’s snow area」がある下藤野山(豊栄山)、右側が焼山(豊平山)です。
真ん中の抉れている部分の裏には採石場があるようです。
抉れた向こうにある山はおそらく豊見山。
3つ合わせて藤野三豊山と呼ぶらしいです。
奥に見える荒々しい山は定山渓天狗岳。
登山愛好家に人気の山らしいです。
初心者には少々険しい山なので、初心者だけで行かない方が良さそう。
八剣山といえば、その名の由来となったこの尖った岩。
すごくありきたりな感想ですが、ステゴサウルスの背びれみたい。
その突端に、まさかの人。
そこ、登れるものなの!?
この日は2人、登っている人がいました。
相当慣れている人らしく、普通の人は行かない方が良いと、山頂に戻ってから言っていました。
いや、行かないですけど…
こんな感じで見所満載な八剣山ですが、山頂は狭い上、周囲は崖なので、滞在の際は十分気を付けてください。
写真に夢中になってるとバランスを崩して落ちそう…
おわりに
初心者でも1時間弱で登れる八剣山ですが、危険個所がたくさんあります。
その分、他の低山では味わえない登山体験ができる貴重な山でもあります。
登山の際には、しっかりと準備をした上で、十分に気を付けて登ってください。