三笠市に残る旧住友奔別炭鉱を紹介します。
奔別炭鉱は明治33年(1900年)に奈良炭鉱として開鉱。
昭和3年(1928年)に住友へ経営が移行。
昭和35年(1960年)には、当時東洋一と謳われた高さ50.5mの立坑櫓が完成。
しかし、そのわずか11年後の昭和46年(1971年)に閉山。
現在は立坑櫓とホッパーが残されており、住友マテリアルが管理しています。
私有地なので普段は立ち入ることができませんが、2012~2014年、2016年に「そらち炭鉱の記憶アートプロジェクト」のメイン会場としてホッパー内部が公開されました。
1. 立坑櫓
東洋一と言われた立坑櫓。
周囲には高い建物がないため、遠くからでもかなり目立ちます。
鉄骨部分には本来壁がありましたが、閉坑時の爆発事故で吹き飛んだそうです。
事故の写真が旧唐松駅にありました。
爆発事故の凄まじさが、今でも伝わります。
2. ホッパー
ホッパーとは、石炭を貨車に積み込むための施設。
現存する石炭積み出しホッパーとしては国内最大規模だとか。
そらち炭鉱の記憶アートプロジェクトでは、こちらの施設が会場になっていました。
内部は暗く、ところどころ自然光が差しています。
さまざまな遺物がスポットライトのように浮かび上がっていました。
晴れていると意外と明るいです。
過去には2階部分が公開されたこともありました。
(2016年は公開されていません)
おわりに
奔別炭鉱について調べようと思ったら、なぜかWikipediaに載っていなかったので、「そらち炭鉱の記憶アートプロジェクト」のサイトを参考にさせていただきました。
奔別炭鉱についての詳しい解説が掲載されているので、ぜひご覧ください。
以上、中村でした。