宗谷線の無人駅を紹介するシリーズ。
第6回は蘭留駅から旭川四条駅を紹介します。
宗谷線の起点・終点となる旭川ですが、珍しい高架の無人駅である旭川四条駅、街中なのにやけにレトロな新旭川駅、旭川市なのに周囲は畑しかない北永山駅など、なかなかバラエティに富んでいます。
蘭留駅
1898年(明治31年)開設。
現在の駅舎は1988年(昭和63年)に建てられたもの。
「らんる」というちょっと変わった駅名は、アイヌ語で「下る・道」という意味だそうです。
駅舎内。
外観も内部もシンプルです。
ホームです。
小さい駅ですが、2面2線の相対式ホームになっています。
反対側のホームから。
北比布駅
1955年(昭和30年)、北比布仮乗降場として開設。
1959年(昭和34年)、駅に昇格。
踏切の脇にある小さい建物が待合所。
木造で古そうに見えますが、最近作られたもの。
初代待合所は老朽化のため2014年に解体されたそうです。
最近建てられたとは思えない内部。
言われてみれば全然傷んでないですね。
ホームです。
9月30日に訪問したのですが、すでに木々が色づき始めていますね。
駅前には牛。
民家もちらほらあります。
比布駅
1898年(明治31年)開業。
2016年(平成28年)、現在の駅舎に。
旧駅舎は比布町の特産品であるイチゴをイメージしてピンク色に塗られていたそうです。
新駅舎もピンク色ではないですが、旧駅舎の雰囲気を残していて素敵ですね。
駅舎内。
写真は内部の一部だけですが、カフェなども併設されておりなかなか広いです。
ホームです。
ホーム自体も全然傷んでないですね。
跨線橋。
内部もきれいです。
単行列車が来ました。
宗谷線巡りで一番の混雑を見せる構内。
去る列車。
比布駅前にあった蔵。
街中にある無人駅の近くでよくこういう蔵を見かけます。
南比布駅
1955年(昭和30年)、南比布仮乗降場として開設。
1959年(昭和34年)、駅に昇格。
北比布駅と同じタイプの待合所。
こちらも2014年に旧待合所が解体されました。
以前は冗談みたいに傾いた小屋が建っていたそうです。
内部も北比布駅とほぼ同じです。
ホームです。
すぐ近くを陸橋が通っています。
陸橋から。
北永山駅
1947年(昭和22年)、北永山仮乗降場として開設。
1959年(昭和34年)、駅に昇格。
近くに北海道旭川農業高校があるため、利用客は1日33.8人と駅の規模のわりに多め。
ホームです。
永山新川にかかる鉄橋が見えています。
待合所内部。
古いですが、築数十年という感じではありません。
1990年に駅が600m移転しているので、待合所はそのときに作られたものかもしれません。
まあ、仮に1990年に建てられたとしても築30年ですが笑
列車が来ました。
旭川市も中心部以外は長閑な場所が多いですね。
新旭川駅
1922年(大正11年)開業。
開業当初は「しんあさひがわ」の読みだったそうです。
たくさんの自転車でもわかるとおり、利用客が多いです。
近くにはディノスシネマズ旭川などもあり、結構都会。
その割に駅舎がレトロで良い感じです。
駅舎内です。
このレトロ感。最高です。
旭川の街中の駅とは思えない。
ホームに出ます。
ホームに出るとやはり都会感がありますね。
宗谷本線で架線があるのはたぶん旭川市内だけですし。
旭川四条駅
1957年(昭和32年)、旭川四条仮乗降場として開設。
1973年(昭和48年)、駅に昇格。
街中の高架という、宗谷線の中でも異色の駅です。
高架化された無人駅自体、かなりレアかもしれません。
入口。
待合所内部。
街中ながら、どことなくレトロ感を感じます。
築50年近いので、当然と言えば当然ですね。
高架上のホームへ続く階段。
木造駅舎も好きですが、このコンクリートの無機質感も良いです。
ホームへ向かいます。
無人駅だけどやはり都会な感じがしますね。
ちなみに「乗車しない人はホームに出ないでね」という注意書きがあったので、見学の人は注意して下さい。
(上の写真はホーム手前の階段から撮影)
駅前には商店街があり、奥の方でバーベキューパーティ的なものが開催されていました。
鉄道グッズのお店もありました。
さて、宗谷本線の終点は旭川駅ですが、無人駅としてはここ旭川四条駅が最後です。
この段階では音威子府-名寄間が未訪問だったのですが、そちらも無事訪問できたので、このあとに紹介していきます。
ということで、次回は音威子府村まで戻り、咲来駅から豊清水駅を紹介します。