毎年秋に開催されている「そらち炭鉱の記憶アートプロジェクト」。
2017年は「赤平アートプロジェクト」として旧赤平炭鉱跡を舞台として開催。
坑口浴場をメインに、さまざまなアート作品が展示されています。
▼坑口浴場についてはこちら
赤平炭鉱の労働者たちの疲れを癒した坑口浴場。少し不思議な吊籠方式の更衣室やお湯の跡が残るコンクリートの浴槽など、当時の生活の痕跡が随所に残されています。
アート作品
赤平アートプロジェクトでは16のアート作品が展示されています。
そらち炭鉱の記憶アートプロジェクトでおなじみの作品2017バージョンや…
音や光を使った作品、
坑口浴場という空間を活かした作品など、さまざまなタイプのアートを楽しむことができます。
受付で配られるパンフレットに各作品の解説が載っているので、アートはちょっと…という人にも安心。
写真撮影OKで、SNS等への掲載も自由とのこと。
ぜひ廃墟×アートの不思議空間で写真を撮ってみてください。
アート以外にも見どころがたくさん
旧赤平炭鉱立坑ガイドツアー
会期中は1日1回、立坑内部が公開されます。
実際に働いていた方の解説つきで、かなり詳しい話を聞くことができます。
私が行ったときは30人くらい参加していました。
当時使われていた設備がほぼそのままの状態で残されています。
カレンダーも閉山された1994年2月のまま…だったんですが、なぜが2枚剥がされて4月のものになっていました。(解説されている元鉱員の方が驚いていました)
▼立坑内部の様子はこちら
かつて炭鉱の町として近代日本を支えた赤平市。町には今も多くの炭鉱遺産が保存されています。中でも赤平のシンボル的存在となっている旧住友赤平炭鉱立坑櫓を紹介します。
自走枠整備工場跡
自走枠とは、上の写真を見て想像できるとおり、壁面を大量掘削するための大型機械です。
自走枠整備工場跡では、自走枠をはじめ、当時使用されていたさまざまな重機や機械が展示されています。
普段は一般公開されていませんが、会期中は自由に見ることができます。
こちらにもアート作品があるので、あわせて楽しむことができます。
男のロマンを凝縮したような機械がたくさんあります(笑)。
おわりに
秋は全国各地でアートのイベントが開催されているかと思います。
そらち炭鉱の記憶アートプロジェクトも秋のアートイベントとして定番となりましたが、まだまだ知らない人がたくさんいます。
日本広しといえど、廃墟をそのまま会場としてしまうイベントはそうそうないと思うので、ぜひこの機会に訪れてみてください。
大人の社会科見学としても楽しいですよ!
▼そらち炭鉱の記憶アートプロジェクトの過去記事はこちら
廃墟×アートとしてお馴染みの「そらち炭鉱の記憶アートプロジェクト」が今年も開催されました。2016年は、三笠市の旧住友奔別炭鉱がメイン会場。その他、旧国鉄唐松駅と旧国鉄三笠駅跨線橋(クロフォード公園内)でも展示が行われています。
今回のアートプロジェクトは、テーマパークの廃墟が残る「夕張石炭の歴史村」が舞台。「堆積した歴史の層を剥ぐ」というテーマのとおり、時間の流れのようなものを強く感じることのできる内容です。会場が広い&作品数が多いので一部しかご紹介できませんが、ご覧ください。