写真を爽やかなイラスト風に加工するチュートリアルです。
使用ソフトはIllustratorですが、下準備にPhotoshopを使用しています。
Photoshopがなくても、GIMPやスマホアプリのLightroom等のフリーソフトでも代用可能です。
非常に簡単なので、慣れてしまえば5分どころか3分もかからずに加工可能です。
ぜひ挑戦してみてください。
1. 下準備(彩度とシャドウの調整)
まずは下準備として写真の彩度を上げ、暗部を明るくします。
今回はPhotoshopで説明しますが、他の写真編集ソフトにもある機能なので(たぶん)、Photoshopじゃなくても大丈夫です。
スマホアプリの「Adobe Photoshop Lightroom CC」(無料)にほぼ同じ機能があるので、そちらで調整しても良いと思います。
Camera RawがないバージョンのPhotoshopを使用している場合は、HDRでも代用できます。
【フィルター】→【Camera Rawフィルター】
【シャドウ】と【自然な彩度】【彩度】の値を調整します。
値は元となる画像によって違いますが、派手に・明るくを意識すると良いと思います。
緑の植物の多い画像の場合、イエローの色相をずらしグリーンに寄せると、よりイラストっぽくなります。
2. 画像トレース
加工した画像をイラストレーターに貼り付けます。
画像を選択し【画像トレース】→【写真(低精度)】
※元画像の解像度によっては【写真(高精度)】でもいいかもしれません。
3. 効果ギャラリーの適用
【効果】→【効果ギャラリー】→【エッジのポスタリゼーション】
プレビューを見ながらお好みで数値を調整。
おわりに
Illustratorの画像トレースはディテールを潰したいときに役に立ちます。
ベクターに変換されることで輪郭線にメリハリが出るところもポイント。
Photoshopで同じような加工をしたい場合は、次のような方法が考えられます。
- 【ぼかし(表面)】でディテールをつぶす
- 【フィルターギャラリー】→【ドライブラシ】でさらにディテールをつぶす
- 【フィルターギャラリー】→【エッジのポスタリゼーション】で完成
拡大したもの(左:Photoshop、右:Illustrator)
比較してみると、Photoshopの方がディテールが細かく、拡大するとノイズも多いことがわかります。(クリックして拡大するとわかりやすいです)
輪郭線を保ったままディテールを簡略化したい場合は、Illustratorを使ってみると良いかもしれません。
イラレは写真編集ソフトではないので写真加工を目的に使うことはほとんどないと思いますが、画像トレースはなかなか面白いので写真加工に興味のある人はぜひ一度遊んでみてください。
こちらもイラレの画像トレースを利用した加工です。同様にPhotoshopを併用して写真を夏っぽいイラスト風に加工していきます。
フィルターギャラリーで加工したような「写真加工感」をなるべく出さず、かつ簡単にイラスト化できる方法を紹介しています。