北海道無人駅の無人駅を紹介するシリーズ。
前回に引き続き、根室本線の富良野-新得間の無人駅を紹介します。
2回目は金山駅~落合駅です。
▼前回はこちら
金山駅
1900年(明治33年)、北海道官設鉄道十勝線の駅として開業。
1986年(昭和61年)無人化。
駅舎内です。
金山駅の文字が良い具合に影を落としていました。
ホームです。
駅舎の隣には保線区の詰所がありました。
現在も使われているのは不明。
手前が駅舎、奥が詰所です。
反対側。
映り込みで多重露光みたいになったやつです。
駅舎内を外から撮りました。
東鹿越駅
1941年(昭和16年)、東鹿越信号場として開設。
1997年(平成9年)無人化。
2016年(平成28年)、台風10号の被害で富良野駅−音別駅が不通に。東鹿越駅−新得駅は2019年現在も休止状態です。
駅の目の前はかなやま湖。
駅舎内です。
駅舎ホーム側。
色のせいか、かわいい印象です。
ホーム。
石灰石。
なぜに石灰石?と思ったら、Wikipediaによると次のような事情があったようです。
かつては日鉄鉱業東鹿越鉱業所へ続く専用線があった。この専用線は、ホクレン農業協同組合連合会中斜里製糖工場において砂糖の製造過程で使用される石灰石を発送するために使用されており、そのため中斜里駅との間に1日1往復(末期の本数)の石灰石輸送列車が運行されていたが、1997年(平成9年)3月に廃止された。
Wikipediaより
幾寅駅
1902年(明治35年)北海道官設鉄道十勝線の駅として開業。
2003年(平成15年)無人化。割と最近だな〜と思ったけど、もう15年以上前だった…
駅前広場。
幾寅駅は映画『鉄道員』(1999年)で『幌舞駅』として登場しています。
オレンジ色の列車はその撮影で使用された車両の一部だそうです。
駅舎内。
1933年(昭和8年)に火災で駅舎が消失しており、現在の駅舎はその後に建てられたもの。
十分古い建物ですが、鉄道員の撮影時に、さらに古さを強調するように改修されたそうです。
古く見えるように改修というのも珍しい話ですね。
言われてみれば、作り物っぽさを感じなくもないですね(笑)
とはいえ、改修されてからも20年経つので、その作られた古さも、もはや本物と言って差し支えないと思います。
奥の方には鉄道員の資料や小道具等が展示されています。
無料で見学できるので、ファンの方はぜひ。
駅舎ホーム側。
「ようこそ幌舞駅へ」的な看板はない方が映画の雰囲気を壊さないのではないかと思うのですが、これはこれである種の田舎らしさが現れていて良いと思います。
ホームからは駅舎をやや見下ろす形に。
きれいなので訪問時には気づかなかったのですが、台風の被害により現在は休止中です。
駅前に展示されていた車両の内部。
ショートフィルムの撮影とかに使えそう。
落合駅
1901年(明治34年)開業。
1986年(昭和61年)無人化。
幾寅駅同様、現在は休止中です。
このときは駅前に代行バスがいました。
駅舎内です。
現在はバスの待合室として使用されています。
ホームです。荒れています。
落合駅に来るまでこの区間が不通になっていることに気づきませんでした。
跨線橋も現在は塞がれています。
跨線橋を裏から。
完全に廃線跡の様相です。
おわりに
2回に渡り富良野−新得間の無人駅を紹介いたしました。
バス代行で現在は休止中になっている駅もありますが、駅舎自体は入ることができます。
今のところ復旧の目処は立っていないようですが、なんとか再開してくれると良いですね。
訪問した日は5月にもかかわらず気温35度を超える猛暑日で、全国ニュースでも取り上げられるほどでした。
夕方に30度を下回ると途端に涼しいような気がして、ついホットコーヒーを買ってしまいました(笑)