夏の小樽観光で人気のビュースポット、祝津パノラマ展望台。
冬には、多いときで10頭以上ものトドが泳いだり岩の上で日向ぼっこをしたりする姿を見ることができます。
トドの他にもオジロワシをはじめ、さまざまな動物が生息しており、近年、冬の隠れた人気スポットとなっているようです。
祝津パノラマ展望台
小樽祝津パノラマ展望台は、小樽駅から車で10分ほど、おたる水族館の上の高台にあります。
日和山灯台や鰊御殿、そして日本海を一望できることから、夏にはたくさんの観光客が訪れます。
パノラマで撮影したもの。
この写真は180度くらいですが、実際には灯台よりもっと左の小樽港の方まで見えます。
写真中央にある岩が今回ご紹介するトド岩です。
「トド岩」には野生のトドの姿が
さて、そのトド岩はその名の通りトドが集まる岩です。
穏やかな日には岩の上や周りにトドの姿を確認できることがあります。
こちらは上陸しようとしているトドです。
かなりの段差があるのにうまく登ります。
人間は絶対に登れないと思います。
集団で泳いでいるトド。
写真はかなりズームしてますが、大きいので肉眼でもはっきりと見ることができます。
こちらは上陸しているトドと泳いでいるトド合わせて11頭もいます。
実際に見たことはないのですが、多い時には数十頭のトドがいるらしいです。
オジロワシ等、多くの野生動物が生息
祝津パノラマ展望台では、トド以外にもさまざまな動物を見ることができます
上の写真はオジロワシ。レアですが、意外と目撃情報が多いです。
飛んでいるオジロワシの下にいるのはたぶんウミウ。
ウミウは水面や岩の上にたくさんいます。
野生動物ではないですが、おたる水族館のアザラシも見ることができます。
聞いた話によると、稀に野生のアザラシが現れることもあるそうです。
祝津パノラマ展望台ではこの他にもハヤブサやオオワシなんかもいるようです。
オオワシは目撃情報も少ないので、見られたらかなりラッキー。
出会える確率や条件は?
トドに出会える確率は、体感で50%といったところ。
上の写真のように海が荒れているとトド岩自体が水没するので見るのは難しいです。
逆に海がある程度穏やかであれば、いる可能性は高いです。
オジロワシは体感で10%。
何度か通ってまだ1度しか見たことがありません。
生き物以外も見所がたくさん
祝津パノラマ展望台はそもそも展望台なので、トド以前にまず眺望が素晴らしいです。
日和山灯台と鰊御殿はこれ以上ないほどのペストポジション。
ホテルノイシュロス小樽が建つ崖は、まさに冬の日本海といった光景。
こちら側は崖下から吹く風が強く、真っすぐ立つのが困難なことも。
地形が荒々しいです。
天気が良いと対岸も見えます。
正面は浜益のあたり。
写真左に見えている小さい富士山型の山はおそらく黄金山。
Wikipediaによると「浜益富士」や「黄金富士」とも呼ばれるそうです。
拡大してみると、水面付近が少し蜃気楼のようになっているようにも見えます。
展望台からは札幌中心部も見ることができます。
真ん中あたりにあるのがJRタワーですね。
こうしてみると海沿いの都市のように見えますが、実際には海岸から直線距離で約15㎞ほど内陸にあります。
水族館の観覧車。
冬季は稼働していませんが、レトロな雰囲気が最高です。
坂の途中から見た日和山灯台と鰊御殿も良い感じです。
おわりに
冬はあまり訪れる人も多くない祝津パノラマ展望台ですが、最近は外国人を中心に冬でも訪れる人が増えているようです。
野生のトドは漁業に与える被害も多く、なかなか共存が難しい部分もありますが、うまく観光資源になってくれると良いなあと思います。
トドは肉眼でも見えますが、双眼鏡かズームができるカメラを持ってくるとより観察しやすいです。
スマホは基本広角レンズなので、撮るのは難しいと思います。スマホ用望遠レンズも売っているので、スマホで撮影したい場合はそういったものを用意すると良いかもしれません。
また、かなり寒いので、防寒対策はしっかりとおこなってください。
MAP
駐車場 冬季は5~6台