宗谷線の無人駅を紹介するシリーズ。
第8回は恩根内駅から南美深駅を紹介します。
外界と隔絶されているような場所にある紋穂内駅や木造小屋の南美深駅などが見所です。
恩根内駅
1911年(明治44年)開業。
1986年(昭和61年)、無人化に伴い駅舎解体。車掌車を利用したダルマ駅に。
1993年(平成5年)、現在の駅舎が完成。
宗谷線の駅の中では新しい印象がありますが、それでも築30年近く経ちます。
シンプルで掃除しやすそうな内部。
実際、宗谷線屈指のきれいさでした。
ホーム。
ホーム側から見た駅舎。
広い場所にポツンと建っているのでちょっと不思議な感じです。
全然違うけど、めちゃくちゃ広いトイレの個室に入ったような気分(笑)
民家はあります。
1986年~1993年のわずかな間に使用されたダルマ駅ですが、旧恩根内中学校の敷地にあるそうです。
Google Mapにも映っていました。
私は後から知ったので、これから行く人はここも行ってみるといいかもしれませんね。
紋穂内駅
1911年(明治44年)開業。
1984年(昭和59年)に無人化。
かつては木造駅舎がありましたが、いつ現在の駅舎になったのかは不明。
宗谷線といえば秘境駅の宝庫ですが、ここ紋穂内駅もなかなかの秘境駅。
民家もほとんどないし、大きな川を渡らないと辿りつけない。
かつてはここに町があったらしいのですが、今では畑しかありません。
外見はボロボロですが、中は普通。
床はちょっと錆びてます。
ホームです。
ホーム側から見てもやっぱりボロボロ。
ホーム側から見た駅前通り。
人よりも熊の方が遭遇率が高そう。
離れて見ると放置された列車に見える。
駅近くを流れる天塩川。
駅に行くにはこの大きな川を渡らなければならないので、隔絶されている感じがすごい。
紋穂内駅は2021年3月廃止予定です。
初野駅
1948年(昭和23年)、初野仮乗降場として開設。
1959年(昭和34年)、駅に昇格。
北海道の駅といえばアイヌ語由来の名前が多いですが、初野駅はあまりアイヌ語っぽくはない。
Wikipediaによると「地域の名前をつけたが由来は不明」とのこと。ちなみにこの辺りの地名は「富岡」であって「初野」ではありません。
初野はいったいどこから…
プレハブの待合所。
かつてはもう少し大きい木造駅舎があったらしいですが、いつ建て替えられたのかは不明。
(ヤフオクに旧駅舎らしき建物が写っている写真が出品されていました。ヤフオクなのでリンク切れの場合はすみません)
待合所内。
特に特徴はありませんが、結構きれい。
ホームは板張り。
周囲は畑。
川で隔てられていない分、紋穂内駅よりは人里感があります。
真っすぐ山の中まで続く道。
南美深駅
1956年(昭和31年)、南美深仮乗降場。
1959年(昭和34年)、駅に昇格。
こちらが駅舎。
矢印の標識が上を向いてしまってます。
駅舎内。
完全に小屋ですね…
駅ノート。
こういう駅は人気があります。
駅前は畑。
ここにもやはり真っ直ぐな道。
ホーム。
もうすぐ日没です。
列車が来ました。
乗る人も降りる人もいません。
紋穂内駅と同様に、南美深駅も2021年廃止予定です。
次回、宗谷線無人駅最終回、智北駅〜日進駅を紹介します。
そのあとに有人駅も少し紹介します。