写真を漫画背景風に加工するチュートリアルです。
ごく少ない手順でできるので初心者でも簡単に作成できます。
このチュートリアルでは加筆はありませんが、これをベースに加筆すれば、よりクオリティの高い背景を作ることができます。
加工に使用した画像のサイズは【2835×1890px】です。
画像が大きすぎると線画が細かくなりすぎたりして上手くいかない場合があります。
1. パターンを作成
このチュートリアルでは次のパターン素材を使用します。
フリー素材としてご利用いただけますが、2次配布やそれに類する行為は禁止です。
3種類のファイルがありますが、今回は【line-pattern01.png】を使用します。
Photoshopでline-pattern01.pngを開き、
【編集】>【パターンを定義】
パターン名を適当につけて【OK】をクリック。
このパターンをトーンとして使用します。
2. 線画の作成
元画像のレイヤーを2つ複製します。(元画像レイヤーは残しておきます)
1つ目のレイヤーを選択し、
【フィルター】>【その他】>【ハイパス】
続いて2つ目のレイヤーを選択し、
【フィルター】>【表現手法】>【輪郭検出】
3. べた塗り部分の作成
元画像レイヤーを複製し、線画レイヤーの下に配置。
複製レイヤーを選択し、
【イメージ】>【色調補正】>【2階調化】
プレビューを見ながら、べた塗りにする部分を決めます。
4. トーン部分の作成
元画像レイヤーを複製し、べた塗りレイヤーと線画レイヤーの間に配置。
複製レイヤーを選択し、
【イメージ】>【色調補正】>【2階調化】
プレビューを見ながら、トーンにする部分を決めます。(黒い部分がトーンになります)
続いて【塗りつぶしツール】を選択し【パターン】に切り替えます。
基本的な作業はこれで完了。
あとは状況に応じて修正を加えます。
今回の場合は、画像の下の方が軽い感じなので、影や車のフロントガラスの塗りを追加します。
5. 仕上げ
元画像レイヤーを複製し、べた塗りレイヤーの上に配置。
複製レイヤーを選択し、
【イメージ】>【色調補正】>【2階調化】
プレビューを見ながら、追加のべた塗り部分を決めます。
いらない部分を白で塗ったら、レイヤーの描画モードを【乗算】にして完成。
おわりに
難しい作業ではないので、慣れると仕上げを入れても5分ほどでできます。
写真素材によっては、線画の加減が難しいかもしれません。
いろいろな線画抽出を試し、目的や好みにあったものを探してみてください。
今回はやりませんでしたが、2階調化のパターンをいくつか用意し、それぞれに違うトーンを割り当てるのも面白いです。
手描きトーンを用意しておけば、よりクオリティの高い背景を作ることができると思います。
以上、中村でした。