アイヌ語で「神の住む場所」を意味する神居古潭。
旭川の端に位置するこの場所は景勝地として知られ、旭川を代表する景観「旭川八景」にも選ばれています。
川の北側には、かつて函館本線の駅として利用されていた神居古潭駅の駅舎とホームが残されています。
国道12号線から石狩川沿いの道へ入ります。
うっかり通り過ぎそうなので気をつけてください。
神居古潭
浸食によって形成された荒々しい地形。
川で南北に分断されたこの地形は「神居古潭構造帯」と呼ばれ、地質学的にも注目されているそうです。
神居大橋。
一度に100人以上渡れません。
一見ゆったりしているように見える川の流れですが、よく見るとところどころ渦ができていて、実はかなり急流であることがわかります。
最深部は水深70mもあるそうで、かつて石狩川を使用していたアイヌの人たちにとって最大の難所だったようです。
旧神居古潭駅
橋を渡ると旧神居古潭駅の駅舎が現れます。
駅の開業は1901年(明治34年)。
1969年(昭和44年)、函館本線の納内駅-伊納駅の間の線路が少し北へ移されるとともに、神居古潭駅は廃止となりました。
現在の駅舎は1910年(明治43年)に建てられたものを1989年(平成元年)に復元したもの。
外見同様、中もレトロで良い感じです。
復元なのに設備が本物の駅っぽい。
駅舎ホーム側。
ベンチが置いてあるあたりも本物っぽいです。
駅舎を出るとすぐ目の前に旧ホームと駅名標があります。
旧ホーム付近は落石のため一部立ち入り禁止です。
いつ落ちたのか、落石から草が伸びていました。
駅舎側の駅名標はサビサビ。
かつて線路が通っていた道。
今はサイクリングロードになっているのですが…
現在は落石の危険があるため通行止めです。
ホームと反対方向に行くと、機関車が展示されています。
さらに進むとトンネルが。
かつて列車が走っていたトンネルを歩いて通るのは少し不思議な気分。
トンネルを抜けた先。
こちら側から見ると線路があったころの雰囲気が残っています。
トンネルの横から神居大橋が見えました。
サイクリングロードが続いています。
この道を自転車で走るのは気持ち良さそうですが…
どうやらずっと先で通行止めになっているようです。
おわりに
ダイナミックな自然とノスタルジックなな鉄道跡を一度に楽しめる神居古潭。
晴れた日に散歩するには最適なスポットです。
夏はもちろん、秋には紅葉もきれいなので、ぜひドライブがてら訪れてみてください。