2020年10月10日、開業89周年を迎えた新十津川駅。
札沼線は2020年5月7日をもって廃止となりましたが、新十津川駅は閉鎖されず、観光案内所として運営が続けられてきました。
しかし、89周年記念日を最後についに閉鎖。
当日は記念祭が開かれ、たくさんの人で賑わいました。
89周年記念祭会場の様子
当日は爽やかな秋晴れで、会場にはたくさんの人で賑わっていました。
新十津川駅には何度か来たことがありますが、こんなに人がいるのは初めてです。
いつもはほぼ一人でしたね~
会場入り口では検温とアルコール消毒が実施され、さらに会場内は飲食禁止と新型コロナ対策も万全でした。
会場内では札沼線のグッズや地元の農作物、地酒などが販売されていました。
駅弁の販売もあったのですが、お昼に会場に着いたときにはすでに完売。
どうやら販売開始から間もなく売り切れてしまったようです。
こちらはラストランで取り付けるはずだったヘッドマーク。
新型コロナでラストランが早まったために取り付けることができませんでした。
歴史を感じる看板。
この看板もこのあと取り外されました。
駅舎内の様子
駅舎に入れるのもこの日で終わり。
この後は閉鎖され、2021年度中に取り壊される予定です。
これが本当に最後ということもあり、駅ノートに記入する人が絶えませんでした。
駅舎内では駅長犬として親しまれていたララの写真や、札沼線の歴史・風景のパネルも展示されていました。
現役で動いているこの素敵な時計も見納めです。
もしかしたらどこかで引き取られるのかもしれません。
ホームと線路の様子
廃止後、立入禁止だったホームと線路もこの日は開放されていました。
ホームの上を歩く機会も最後です。
2021年に新庁舎となる新十津川町役場にホームが再現されるらしいです。
線路にも入れます。
通常、廃線後も線路は立入禁止なので、なかなか貴重な体験。
廃線から数か月ですが、すでに草に覆われ、線路は錆び付いていました。
札沼線の北の端。
昔は沼田町の石狩沼田駅まで続いていました。
石狩沼田駅は留萌線の駅として現在も使われています。
ホーム側からみた駅舎。
「ようそこ新十津川へ」の看板は架け替えられているようです。
以前はこんな看板でした。(2017年撮影)
どこから見ても良い駅です。
取り壊しは本当に残念ですが、維持費がかかりますからねー
お金持ちの人、買い取ってくれないでしょうか。
おわりに
日本一早い終電として全国的に有名になった新十津川駅。
廃止後も多くの人に親しまれてきましたが、ついに閉鎖となってしまいました。
跡地は整備され、何らかの形で活用されるそうです。
たくさんの人に親しまれる場になってほしいですね。
新十津川駅の解体は2021年度の予定です。
2020年10月現在、外観はまだ見学可能なので、ぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。