昔はパソコンはシャットダウンさせるものでしたが、最近は復帰が早いスリープを使う人も多いのではないでしょうか。
電力をほとんど消費せず終了前の状態に素早く戻ることのできるスリープはとても便利です。
しかし、困ったことに、勝手にスリープが解除されて、気づけばPCが起動しているなんてことがよくあります。
日中ならまだしも、夜中に突然起動して睡眠を妨げられたらたまったものではありません。
今回は勝手にスリープが解除される場合にチェックする項目を確認していきます。
1. スリープ解除の原因を調べる
コマンドプロンプトから調べる
【スタートボタン】→【Windowsシステムツール】
【コマンドプロンプト】を右クリック
【その他】→【管理者として実行】
【powercfg -lastwake】と入力し、実行
この画像ではUSBデバイスがスリープを解除したことがわかります。
また【powercfg -devicequery wake_armed】を実行するとスリープ解除が許可されているデバイスの一覧を見ることができます。
イベントビューアーから調べる
【スタートボタン】を右クリック→【イベントビューアー】
右側の【操作】から【カスタムビューの作成】
【ソースごと】→【Power-Troubleshooter】にチェックを入れ【OK】
適当に名前を付けて保存します。
【カスタムビュー】から作成した項目を選択すると一覧で表示されます。
2. 何らかのデバイスが原因の場合
USBデバイス等、何らかのデバイスが原因と表示された場合、そのデバイスでのスリープ解除を無効にします。
【コマンドプロンプト】を右クリック→【デバイスマネージャー】
該当のデバイスを右クリックしプロパティを開く。
【電源の管理】から【このデバイスで、コンピューターのスタンバイ状態を解除できるようにする】のチェックを外して【OK】
マウスやキーボード、ネットワークアダプタが原因の場合がよくあるようなので、チェックしてみてください。
3. 自動メンテナンスが原因の場合
【スタートボタン】→【Windowsシステムツール】→【コントロールパネル】
【システムとセキュリティ】→【セキュリティとメンテナンス】→【メンテナンス設定の変更】
【スケジュールされたメンテナンスによるコンピューターのスリープ解除を許可する】のチェックを外して【OK】
4. 電源オプションの設定を見直す
【スタートボタン】→【Windowsシステムツール】→【コントロールパネル】
【システムとセキュリティ】→【電源オプション】の下にある【コンピューターがスリープ状態になる時間を変更】→【詳細な電源設定の変更】
無効にすると基本的にはあらゆる自動スリープ解除が無効になります。
録画予約等をしている場合は注意してください。
5. UpdateOrchestratorが原因の場合
イベントビューアーやコマンドプロンプトで調べると「UpdateOrchestrator」が原因となっている場合があります。
これはWindowsUpdate関連のタスクで、自動実行されるように設定されています。
最初に言っておくとこの場合の有効な対処法は今のところシャットダウン以外なさそうです。
【スタートボタン】→【Windows管理ツール】→【タスクスケジューラ】
【タスク スケジューラライブラリ】→【Microsoft】→【Windows】→【UpdateOrchestrator】
【Reboot】が【準備完了】になっていれば、トリガーの項目にある日時に強制的に再起動またはスリープ解除されます。
以前はこの項目の削除や変更ができたようですが、今はできないようです。なんだそれ。
特にアップデートの前後は注意してください。夜中だろうとなんだろうとスリープが解除されます。
唯一の対処方法はシャットダウンすることですね。さすがにシャットダウン状態からは復帰しません。
WindowsUpdate関連はどんどん改悪されているような気がするんだけど、ほんとなんなんでしょうね。
再起動のタイミングくらい自由に選ばせてほしいものです。