夏は穏やかな緑が広がる網走の能取岬(のとろみさき)。
冬は寒風が吹きすさぶ極寒の地へと変貌します。
しかし、流氷や雪の知床連山やオジロワシ等、夏には見ることのできない景色や動物に出会うことができます。
今回はその一部をご紹介します。
ひたすら寒い!厳冬の能取岬と流氷
網走駅から約12km、網走の観光名所のひとつ能取岬へやってきました。
着いて最初の感想は「寒い!!!!!!」です。
2月下旬、例年よりも暖かめな道東でしたが、能取岬は寒い。
いや、気温はそれほど低くなかったと思うのですが、風が強い。
ニット帽をかぶっていましたが、その上にフードもかぶらなければ頭が痛くなるほどの寒さ。
写真から寒さが伝わるでしょうか。
まず風が強すぎて雪があまり積もっていません。
薄っすら積もった雪が強風で飛ばされとても幻想的です。死ぬほど寒いけど。
崖です。海には流氷。
この日は接岸はしていませんでしたが、浅瀬に残された流氷がたくさんありました。
ひとつひとつが結構大きいです。
歩けそう。
流氷の上を歩ける「流氷ウォーク」という人気アクティビティが知床にあるのですが、ここ網走でも楽しめるようです。(ガイド付きのツアーです。ガイドや装備なしで流氷の上を歩くのは危険です)
これだけ青い。南極の氷みたい。
結構残っています。
奥に見えているのは能取湖。
冬季は湖面が凍結し、ワカサギ釣りなどが楽しめます。
また、能取岬はさまざまな映画のロケ地としても使用されています。
ちなみに網走までの列車内では能取岬がロケ地の映画『南極料理人』を見てました。
海の向こうに浮かぶ冬の知床連山
能取岬から見える知床連山も見所のひとつ。
斜里岳
海別岳
羅臼岳(右)から知床岳(左)
海の向こうに浮かぶ様子が幻想的ですね。
山の手前には流氷帯も見えています。
築100年以上!能取岬灯台
能取岬に立つ「能取岬灯台」。
歴史は古く、建設は1917年(大正6年)。100年以上前です。
100周年にあたる2017年に改修されたため、外観は新しく感じます。
熱心に撮影している人がいました。
周りは何もないです。
中国かどこかの子どもが大喜びで走り回っていました。
希少な野生動物に遭遇できるかも
さてさて、冬のオホーツクといえば普段は見られないような動物に気軽に出会えます。
この日はオジロワシがいました。
大きいので飛んでいるとすぐにわかります。
能取岬から網走市街へ戻るときには、道端のガードレールにとまっていて驚きました。
オジロワシよりも若干レアですが、オオワシもいます。
こちらは網走の端にある濤沸湖にいたオオワシです。
冬の道東を旅行していれば、たぶん何度かは見かけます。
能取岬へのアクセス
網走駅から約12km。
バスはないので、自家用車かレンタカーかタクシーになります。
※2020年は「1日で冬の網走まるわかりバス」という網走バスのバスツアーなら能取岬に行けるようです。
また、死ぬほど寒いので防寒対策はしっかり行ってください。
冬の道東の記事はこちら
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